理系サラリーマンの投資話.FXはじめた.

比較的時間のゆとりが出来て最近始めたFXについて書いていきたいと思います.職場でお金の話をするのは何となく気が引けますよね.でも将来の年金も期待できないなかお金の心配は常にあります.仕事をしていると時間も十分さけないし,怪しい情報もたくさんあるなか,自分に何が出来るのか探ってみてます.

まずはロスカット計算をするべきである

誰でも分かるFXの基本

FXで収益を得るためには「安く買って,高く売る」.これしか方法はない.

もしくは高く売ってから安く買うこと(FX用語で「ショート」と言う.いわゆる空売り)も試してみたが,現在円高傾向でもあり,私の実力ではなかなか収益を得るところまでいかなかった.

どの商売にでも共通する,安く買って高く売り収益を得ること.文字にすると簡単で容易に理解できる概念であるが,実践するのが難しいのである.
FXを1年間行ってプラス収支となる人は全体の3~4割程度,5年間では1%程度ともいわれるらしい.頭では理解しやすい「安く買って高く売り収益を得る」作業を現実は多くの者が実践出来ないわけなのである.その一つの原因は心理的要因だと考えている.買った外貨が下がると(円高)怖くなってつい売りたくなるのが心情.高く買って安く売ると損するのは当然である.それでもついしてしまうのである.心情で売り買いすること内容に自分の中でのルールを作ることが初心者にとってまずするべき事だと思う.

ロスカット計算

買った外貨が下がると(円高)怖くなってつい売りたくなるのはなぜか.損失が膨らみすぎると自動でロスカットロスカット:円高がある程度以上進みすぎると,自動で保有している外貨が売却されること)される可能性があるためだ.

FXを始める最初にまずはロスカット関係の計算をしておくべきである.ロスカットさえされなかったら含み損は抱えていてもいずれ円安になるときも来ると思えば怖さは半減する.計算式は色々と載っているが,1.現在保有している建玉数量で1ドル何円まで落ちるとロスカットされるか,2.ロスカットされないためには建玉数量何ドルまでに抑えておく必要があるか,この2点を常に把握する必要がある.
計算に必要な数字は以下の通りである.なお売りから入った場合は説明しない.

B1: 建玉数量=何ドル買ったか(買うか).
B2: レート=現在1ドルいくらか.
B3: 純資産額=いくらFX口座に預けているか.
B4: 1ドルいくらおちたらロスカットされるか

計算式は大層分かりにくい(会社によって違うので詳細要確認).

1.現在保有している建玉数量で1ドル何円まで落ちるとロスカットされるか
ロスカット基準額=建玉必要証拠金×40%
建玉必要証拠金=建玉数量÷1万ドル×(3,4000(~80円)~44,000円(105円~))
ロスカットレート=現在のレート(Bid)-(純資産額-ロスカット基準額)÷建玉数量


面倒なのでマージンを見て高めの結果が出るように以下Excelで入力しておくとロスカットレートが求まる.
ロスカットレート:=B2-(B3-B1/10000*44000*0.4)/B1
B1: 建玉数量,B2: レート,B3: 純資産額

2.ロスカットされないためには建玉数量何ドルまでに抑えておく必要があるか
1ドルいくらおちたらロスカットされるかをまず設定しよう.仮に1ドル20円(=B4)落ちるとロスカットされる場合の建玉数量を計算する.

建玉数量=(純資産額-ロスカット基準額)÷1ドルいくらおちたらロスカットされるか
但しロスカット基準額=建玉数量*÷1万ドル×4400円.

上記を解いてExcelに次の式を入れると計算が出来る.
いくらまで建玉数量を増やして良いか=(B3*10000)/(B4*10000+44000*0.4)

シミュレーションしてみよう

2016年9月14日現在1米ドル102円である.建玉必要証拠金=建玉数量÷1万ドル×42000円で計算する.

純資産額1000万円とすると
建玉数量20万ドル:ロスカット53.68円
建玉数量50万ドル:ロスカットレート83.68円
建玉数量100万ドル:ロスカットレート93.68円

建玉数量200万ドル:ロスカットレート98.68円
建玉数量500万ドル:ロスカットレート101.68円
となる.

一方同じく純資産額1000万円とすると
1ドル50円の下がり:ロスカット建玉数量19万3千ドル
1ドル30円の下がり:ロスカット建玉数量31万5千ドル
1ドル20円の下がり:ロスカット建玉数量46万1千ドル
1ドル10円の下がり:ロスカット建玉数量85万6千ドル

これらの数値を念頭の上どこまで建玉数量を増やせるかを常に意識しながら行うことが重要である.

*数式等間違っている可能性とFX会社毎に条件が違う可能性がありますので,実際運用時には条件を確認の上行って下さい.不利益が生じた場合には当方では責任は負いかねます.