理系サラリーマンの投資話.FXはじめた.

比較的時間のゆとりが出来て最近始めたFXについて書いていきたいと思います.職場でお金の話をするのは何となく気が引けますよね.でも将来の年金も期待できないなかお金の心配は常にあります.仕事をしていると時間も十分さけないし,怪しい情報もたくさんあるなか,自分に何が出来るのか探ってみてます.

スプレッドとは

スプレッドとは売買手数料

全くの初心者がFXを始めるときにいくつかよく分からない言葉があると思う.その一つがスプレッドではないだろうか.「通貨を売る時の値段(BID)と通貨を買う時の値段(ASK)の差」をスプレッドという.1ドル売買するときに何銭かという表記になる.銀行で円を外貨に両替するとき,またその逆でレートが違うことに皆さん気が付かれていると思うが,それと同様で通貨を売買するときにFX会社に支払う手数料と考えて良い.

通貨によってスプレッドの設定が違うこと,値動きが激しいときなどスプレッドが拡大することに注意する必要がある.

通貨によるスプレッドの違いが及ぼす影響は?

私が現在お願いしているFX会社では最もスプレッドが低いのは米ドルで0.5銭,最も高いのはカナダドルで3.8銭である.これで具体的にどの程度売買手数料がかかるかを検討してみよう.

2016年9月16日現在米ドル102.3円前後,カナダドル77.4円前後である.同じレートの時に米ドルを買い,同時に売った場合,どの程度の手数料が発生するかを分かりやすいようにアバウトに計算してみる.

100万円を1米ドル102.305円でドルに換えると9774.7ドルとなる.それを1米ドル102.3円で円に換えると99万9951.1円になる.つまり米ドルでは100万円の取引で往復48.9円の手数料がかかる.(100万円×0.005÷102.3としても求まる)

同様にカナダドルでは100万円×0.038÷77.4=491円.スプレッドは3.8÷0.5=7.6倍であるが,レートが102.3÷77.4=1.32倍なので,手数料は7.6×1.32=10.04倍になることに注意する必要がある.

スプレッドにより生じる売買手数料が高い通貨(=スプレッドが大きい)を小さな値動きで売買を繰り返しても得られる収益は少ない.

スプレッド値と自分が想定する取引形態から,どの通貨を選択するのが適切かを考える必要がある.初心者は分単位の取引はせずに数日単位での売買を念頭に置くのが良いと私は考えているが,その理由は後日実践編で述べることとする.